屋根について

今回は、屋根について解説していきます。
屋根を決めるうえでは、いろいろな要素が絡んで家のデザインを決めるうえでも考えたいポイントですよね。
屋根の形と屋根に使われる素材について学んでいきましょう。
1.屋根の形(葺き方)
イラストにもありますように、片流れ屋根、切妻屋根、寄棟屋根、陸屋根、入母屋屋根などが一般的に多い形状です。
其々の形には、特徴があります。

片流れ屋根は、一枚の屋根で構成されることから一番コストがかからない屋根です。
雨を受ける樋も片側1列のみで済むため、経済的です。
太陽光発電システムを導入する場合、太陽の当たり易い方位に近い方向へ勾配を取る事が可能です。
短所を述べるとすれば、建物のデザインが単調になります。

次に切妻屋根です。この形は皆さんがお家を想像するときに一番この形を思い描くと思いますが、反対の2方向に勾配を造る方法です。2方向に雨が落ちる為、樋は2列必要となります。

次に寄棟屋根、こちらは主に4方向に勾配を造るのですが、建物の最上階の形が四角ではなく凹凸がある場合、谷の形状部分が出来るため雨仕舞をしっかりと行う必要があります。四角形状であれば4方向に雨が落ちる為4列の樋が必要となり、谷が1つ出来るにつれ2列の樋が増えます。
形状から、三角の屋根面が出来るため太陽光パネルの設置が難しく、異形のパネルを採用する必要があるため、太陽光システムを導入する場合は非経済的な屋根形状です。

次に陸屋根です。建物を箱型(キュービックスタイル)に仕上げたい場合に用いますが、勾配の傾斜が取りにくいため雨の流れがゆっくりとなり防水対策を万全に行いたい形状です。屋根の材料というよりは、防水材を利用した屋根です。雨のは椅子は、排水溝(ドレン)を設け外に逃がすのですが、このドレン周りの防水をしっかり行う必要があります。庇が張り出した建物が少ないため、雨が外壁を伝い易く外壁の汚れが付き付き易い難点もあります。太陽光パネルも発電効率を上げるために傾斜設置の為の架台が別で必要となり、その取付も防水を考慮しての設置が必要です。

最後に入母屋屋根、こちらは木造の伝統的な造りで切妻屋根と寄棟屋根を組み合せた形状です。
切妻屋根の梁間方向に壁を造りその壁に垂直な屋根を別で設ける形になります。
形状が複雑で、現代住宅にはあまり採用されませんが、農家住宅など比較的大きな本屋普請や神社仏閣等に用いられるケースがあります。

2.屋根の素材
素材も色々な種類のものがあります。

瓦葺き、板金葺きが一般的ですが、瓦の中では陶器、スレート(セメント系)の2種類に大きく分けられます。
近年は、酸性雨等の懸念から、スレート系の薄い瓦は、傷みが早い(経年劣化が早い)ため使われるケースが少なくなりました。ですので瓦と言えば陶器瓦(日本瓦、洋瓦いずれも)が長持ちしますので多く使われます。
ローコスト住宅に使われているアスファルト一文字葺きと言う屋根もありますが、こちらも経年劣化が早く、屋根メンテナンスが早く訪れますので其処もご考慮ください。

金属屋根(板金屋根)は、近年の住宅建築では結構増えています。
瓦屋根よりコストが安く、金属なので一見熱を伝えやすく暑さ寒さを感じやすいと思われますが、断熱材を用いた工法も出ているため、お雨音などの干渉なども比較的気になりにくくなりました。
太陽光パネルも設置しやすく、大きな工場倉庫、店舗にも利用されることから普及が広がっています。
古い屋根の葺き替えに要するケースも増えています。

あとは防水工事になります。FRP、ウレタン、ゴムシート、水性塗膜などがあげられますが、構造に適したものを選ばないと後に問題が起こるケースもあります。

建築する敷地の周りの環境や、自分のイメージを折り合わせながら、しっかりした知識をも落ち屋根選びをしましょう。